スペースペンって知ってますか?小学生の頃、同級生がアメリカ在住の叔父さんに貰ったとかで、見せびらかしていた記憶がありますが、「すげーどーなってるんだ?」とか「ねえねえ、わたしにも何か書かせてよー」などと、皆うらやましがるより、好奇心一杯の反応でした。
父の日のビックリプレゼントに月の土地...、これは他のページで紹介しましたが、もう少し実用的で夢もあって、というならスペースペンはぴったりの贈り物ではないでしょうか。
スペースペンは「宇宙で使える唯一のペン」です。見た目なんの変哲もないスペースペンですが、無重力下でも、物書きをすることができるように工夫されたペンです。無重力の宇宙船内でも使用を可能にするべく開発されたスペースペンは、万年筆で有名なフィッシャー社の製品です。
このスペースペンは宇宙空間で使えるだけでなく、フィッシャー製だけあって大変書きやすくもあります。なのでビジネスシーンでも愛用者が多く、現在では、宇宙産業だけでなく世界中で広く愛用されています。
アポロが月に着陸した興奮を記憶している父さんは、きっと50代の方達でしょう。今よりもずっと、宇宙は夢にあふれ、少年達はみなテレビにかじりついて、ロケットが発射される瞬間を見守ったものです。
私の小学校の卒業作文集を開くと、「宇宙飛行士になりたい」という夢を記した男の子が何人かみつかりました。この中の誰も宇宙を経験してはいないかも知れませんが、夢があるっていいですね。
さて、話を戻してスペースペン。これって一体どのようなペンなのかな?
このペンは最初から宇宙空間での使用を目的に開発されたペンなのです。使うことができるのではなく、宇宙での実用品として開発されたものです。
スペースペンの歴史は結構古くてかれこれ40年の歴史があります。一等最初の製品は1968年にNASAがフィッシャー社に要請して作られたもので、一連のアポロ計画で多くのスペースノウツが愛用しました。かの有名なアポロ11号の月面着陸ミッションでも使われ、それ以降も数々のスペースミッションに参加しています。
そのシステムは知ってしまえば「なぁんだ」といったようなものではあります。スペースペンの芯には、窒素ガスが封入されており、常にインク部に一定の圧力をかける仕組みになっています。これを可能にするためにはノーマルなインクではだめ、スペースペン専用に開発された特殊インクが使われています。
スペースペンは精度、タフネスなど、そのクオリティはとても高いもので、よく知られるように上向きでも文字を書くことができ、さらに水中でも使用可能となっています。温度差にかんしても、マイナス45℃から200℃の温度変化にも対応しており、日常生活ならば、極寒のシオラパルクから灼熱のボンベイまで、おおよそ使用可能という、地上最強のすごいペンです。
お父さんが宇宙空間で仕事をすることはないと思いますが、男性にはウンチク好きが多いもの、きっと愛用の1本になることでしょう。