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母の日には花咲くお茶のひとときを

母の日のプレゼントに困ったら、ちょっと上等なお茶にカーネーションを添えて贈るのはいかがでしょう。私の住む地方は茶道が盛んで、農家のご主人が野良着のまま縁側に正座し、一服たててくれたりします。もちろん女衆もお茶を淹れるのはお手の物です。でも、日常的に使うお茶はほどほどのものが多いはず。ちょっと上等なお茶のプレゼントはきっと喜ばれることでしょう。

ところで茶碗の中に桜が咲く…桜湯は昔から親しまれているたいへん風雅な飲み物です。お茶葉は使わないけれど、桜の香気をお湯に移すわけですから、お茶の一種といってよいでしょう。では、花が咲くお茶は他にないのでしょうか?いえいえ、それぞれの国々にそれぞれの茶、お茶の世界というのは実に奥が深いのです。

紅茶はすでに日本人の生活にとけ込んでいます。一級品の紅茶は全てヨーロッパに渡り、日本には二級品以下しか入ってこないといわれますが、それでも美味しいから気になりません。また、紅茶ほどポピュラーではありませんが、中国茶も日本に浸透しているお茶です。この中国茶というもの、やたらと種類が多いですね。製法もそれぞれ違っていますし、発酵茶ですから紅茶のような香りのものもあります。

この中国茶の中でも、変わり種が工芸茶というお茶です。工芸茶とは、茶葉の中にいろいろな花を仕込んだものです。ベースになるお茶は、ジャスミン茶のような香りのよいものがベースに使われます。

茶葉を透明のポットに入れて、お湯を注ぐと…まるで花が開くように、茶葉と花がゆっくりと広がってゆきます。ルックスはすばらしく、香りもすばらしい。使われる花は、千日紅やジャスミン、ユリなどさまざまです。また、ベースの茶葉はジャスミンだけでなく、紅茶や緑茶を使ったものもあります。
個人的には、花を楽しむなら香りがよい方がいいと思います。なので、ステディにジャスミン茶ベースが好きですね。お味はジャスミンティーそのものですが、桜湯のようにほのかな塩味つきのお茶もあります。

さて、母の日のプレゼントといえばカーネーション。ジャスミン茶葉にカーネーションを仕込んだ工芸茶もあるんです。茶碗を傾けると、ほのかにカーネーションの香りが漂います。とっても優雅ですね。
ゆっくりとお湯の中で花が開くのを見ていたら、水中花を連想しました。お湯の中でゆらゆら漂う、花をみながら素敵なティータイム。工芸茶にカーネーションならぬスイーツを添えて…きっとお喜ばれると思いますよ。

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